第56章

先輩は説明を終えると、さらに腰を低くして言葉を重ねた。

「今回のご宴会は、各科の首席の皆さまのために用意されたお祝いの席なんです。三つの科の首席が揃って出席される予定で……あとはアリシア様お一人だけ。アリシア様は魔法科の新入生首席ですもの、当然この宴会の主役でもあります。アリシア様がいらっしゃらないと、きっと場が締まりませんし……ほかの首席の方々と顔を合わせて親しくなる、良い機会でもありますでしょう? それに、戦士科の新入生首席のユゴス様も、きっとアリシア様にお会いできたら喜ばれると思います」

誘いに来た先輩の胸の内は正直つらかった。彼女はただの小貴族の娘にすぎない。普段から取り入ってい...

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